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喜多方らーめん (福島)
喜多方ラーメンには、本来、ハッキリとした個性があったのだと思う。スーパーで買った喜多方ラーメンと称する生ラーメン、福島の隣県で食べた喜多方ラーメン、福島県内で食べた喜多方ラーメン、それらはどれも同じ系統の味をしており、野菜系の甘味と醤油のコクがある、あっさりした味の、薄色醤油の旨いラーメンなのであった。
だが、今の喜多方に行ってみると、なんか違うような‥。
実際に喜多方に行ってみると、あまりに店が多く、適当に入って食べてみれば「えっ、これが喜多方ラーメン?」と首をかしげるほど、多種多様なラーメンが出されている。いったい、喜多方ラーメンは何処にいったのか。
そう、昔食べた喜多方のラーメンは「お~、これはまさに喜多方ラーメンの味、しかも本物は更に旨い」と思ったものだったが‥。で、その昔に出されていた喜多方ラーメンは伝統の醤油スープに太縮れ麺で、今の喜多方市内で出される自由な形態のラーメンとは、別物なのだと思う。勿論、今でも昔からの喜多方ラーメンを出すお店は、ちゃんとあるとは思うのだが‥。
メモ)
喜多方市のラーメン店などが組織する協同組合「蔵のまち喜多方老麺会」が「喜多方ラーメン」の名称を地域団体商標として申請したが、認められなかったもよう。ちなみに、喜多方市には120軒ほどのラーメン店があり、対人口比で日本一。2012.02 |
p.s.
その後、福島を旅したりしていると、どうもその地域を包含する会津地方の会津ラーメンが(本来の)喜多方ラーメンの原型ではないのかな~と。‥ウィキペディアを見てみると、豚骨ベースが喜多方ラーメンだと書いている人がいたり(それは単に”まこと食堂”のことじゃないの~)。まあ、まとめると、なんだかわけが分からんのが喜多方ラーメンなのじゃよ。 |
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