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梅ケ枝餅 (福岡)
昔、大宰府の門前町をそぞろ歩いていたところ、この梅ケ枝餅(うめがえもち)のノボリや看板がそこここの店前に立ち並び「いったい何じゃろ」と興味と食欲をそそられたのを思い出す。どうもそれは、もち米と普通の米を混ぜて練って、中にアンコを入れて焼いた物らしい。む、普通の米を入れるのは、硬くならないようにするためだろうか。
由来:
菅原道真が榎寺(えのきでら)で不遇な生活を送っていた時、浄明尼という老婆が、道真の境遇に同情し、この餅に梅の枝を添えて送ったことが「梅ケ枝餅」の始まりなのだと。
この餅は一風変わった餅である。皮が薄く、皮を通して中のアンコが見えるのだ。この皮は言うまでもなく餅であり、食べてみると、皮も存在感をちゃんと主張して噛みごたえがあり、中のアンコもうまいぞよ。一見まんじゅうのように見えるが、食べるとやっぱり餅なのだね。うん、こりゃ、うまい。ちなみに梅の味は全くしないし、また本当の餅なので日持ちはしないと思うね。
‥写真はつぶれた餅で、見にくくなってしまったが、餅の表面に押す焼き型が梅なのだそうな。最初はふっくらしていたのだろうが、家に持ち帰ったら、つぶれてしまってたのじゃ。申し訳ない‥。
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メモ)
梅ケ枝餅は、通常は白い餅を使うが、毎月25日は特別にヨモギ入りの餅が使われると。それは菅原道真の誕生日が6月25日で、またその命日が2月25日なのだそうで、25日は特別な日に。なのでこの日だけ、ヨモギ入り餅が店頭に並ぶとな~。 |
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